「マヨ1週間禁止です!!」




誤解される奴は大抵そいつが悪い




「副長そろそろマジでヤバいぜ。」

「ホントかよ?!」

「大好物のマヨを一週間食うなって言われたんだろ?それはきついぜー。」

何人かの塊がこそこそと廊下で雑談をしていた。

それは何日か前に山崎にマヨ禁止をくらった土方のこと。

もはや真撰組の中ではこの話題しか上がらないほどだった。



隊員たちには

もしかして山崎の下克上だろうか?

とかいう噂も流れていたりいなかったり…



「じゃぁ、土方をやるなら今でしかないなァ。」

「「「沖田隊長?!」」」

何人かの塊の隙間からひょっこりと顔をだした沖田。

…もちろん片手には愛用のバズーカを持って。


その上、口には棒の飴、髪を女子のするような可愛いゴムで1つにまとめている。

これが仕事中の人間がする格好か?といいたくなるような格好をしてる。


「仕事もしねーで、税金泥棒かこのヤロー。」

あんたの方が仕事してないでしょ!

と隊員達はツッコミたくなった。

…が、ここは命が惜しいので口には出さない利口な隊員たち。



「ま、それはいいとして、山崎のヤローはどこでさァ?」

「山崎さんですか?」

お前知ってるか?と周りは顔を合わせて考えた。


「あ、そういえば買出しに行ってくるとか言ってたような…」

塊の中の1人が不安げな声でそういった。

「買い物ねぇ…。」

沖田が意味深に呟きその場を去ろうと歩き出した。


「…隊長一体何だったんだ…?」

「さぁ?」

「って、おいコレ!」

その後、隊員達の足元で眩しいばかりの光とともに大きな爆音がしたのだった。

まぁ、いわゆる爆弾ってやつだ。

「俺らこんなオチで出番終わりかよ?!」








そんなことで、副長室。

ダン…ダンッダンッッ


「そんなに机叩いて、演奏家にでもなるつもりですかィ?」

「あ゛?何だ、総悟か。」

土方が部屋に入ってきた沖田に睨む様な視線を向ける。


「おぉこわ。そんなにマヨが摂取できなくて困ってるんですかィ?」

そういって沖田の背後から出てきたのは、

「てめッ!それどこで…」

土方の好物の中の好物、マヨネーズだった。

「こっそり山崎が隠してるところからとってきたんでさァ。」

それをチラチラを見せつけながらニヤニヤ笑う沖田。

「それよこせっ…」

もはやマヨしか見えていない土方は躊躇無く沖田に飛びついた。



ドンドンッ…ガダガダ…………




「副長。頼まれたもの買ってき…ました……けど……」


買い物から帰ってきた山崎が土方の部屋を訪れた。


しかし山崎がみたものは…

「山崎ィ…」

「………。」

もはやマヨネーズを取り合っているなんて状況ではなく


あまりにも酷い取り合いの末2人ともマヨまみれだったのだ。


山崎はあまりの衝撃に手に持っていた紙袋を床に落とした。

この何日か前にあることがあった山崎はこの2人をみて

「副長!俺がマヨ禁止っていったから今度は沖田さんに手だしてるんですか?!」

最低ですっ!と言い残し山崎は大きな足音を立てその場を去っていった。

「誤解だ!話をきいてくれ、山崎!」

マヨまみれのことを忘れているのか

土方はそのまま先に去ってしまった山崎を追いかけた。



「ったく、マヨ臭ェなぁ〜土方死ね。」

風呂でも入るか、と沖田は立ち上がり入浴場へと向かった。

「山崎にマヨプレイなんてしようとするかた痛い目みるんでさァ。」



屯所中に怒る山崎と慌てる土方の声が1日中響いていたという。


                                        おわり(07.09.15)


=あとがき=
初銀魂小説(土山)きました。
…全然ギャグになんてなってないっていうね…orz

話分かりにくくてすみません。

簡単に言えば
ある日山崎にマヨプレイをしようとした土方が山崎に怒られて…
「食べ物を粗末にするなんて最低です!」
とか言われて一週間マヨお預けになった。みたいな…?(何ておかしな話だ

それでマヨまみれの土方と沖田をみていろいろと誤解した山崎がまた怒った。
って話です。

とにかく土方さん焦りすぎ(笑

ここまで読んで下さった方ありがとうございました。